第3期のがん対策推進基本計画案

小林麻央さんの乳がん公表後、そのブログが毎日のように色々なところで取り上げられ、それまで、がんという病気を身近に感じることがなかった人達の間でも話題に上るようになりましたが、今月の6月2日には、国が取り組むがん対策の重点課題となる「第3期のがん対策推進基本計画案」を厚生労働省が、がん対策推進協議会(門田守人会長)に示し、大筋で了承されたと報道発表がありました。

年々増加傾向にある日本人のがん罹患率に対する対策計画の見直しが実施され、いくつかの新たな計画と、がん死亡率減少目標から、「そもそもがんになる人を減らすべきだ」と門田先生が述べられていたように予防にシフトされた計画案となっているようです。

 

がん研究会有明病院(がん研有明)

詳細な内容については、後日改めて書きたい思いますが、この会長を務められている門田守人先生について、まずは、少し書いてみます。
門田先生は、大阪大学第2外科の教授や、大阪大学の理事、副学長、そして、東京ゆりかもめ有明駅近くにあるがん研究会有明病院(がん研有明)の東大出身以外の初の院長となった方で、厚生労働省でのがん対策に長く携わっている方です。(現在は他の病院に移られています)

厚生労働省のがん対策といえば、門田先生。
と必ず、まず、初めに名前が挙がってくるというくらい有名な先生です。
がん研有明は、その名のとおり、がん患者さんが集まる病院で、「ここにいる方皆ががんなの?」とその数の多さにいつも圧倒されますが、明るい、やわらかな雰囲気の病院です。

小林麻央さんも患っている乳がん手術数では、全国トップ3の中に毎年必ず名前が挙がる、また名医が多い病院としても有名です。

患者の中には、有名人、芸能人も多いということもあり、受付後、院内のどこにいても通じるベルが渡され、自分の順番になるとそのベルが知らせてくれ、大声で、フルネームを皆の前で呼ばれるということもなく、待合室も完全に外と区切られており、患者のプライバシーへの配慮がここかしこにみられる病院です。

また、「天下の」がん研有明と言われるこの病院は、昔から乳がん治療として、乳房の全摘出を積極的に実施し、乳がん治療ガイドラインで推奨される、摘出後の放射線治療を実施しないことでも知られていました。
「この俺らが! 手術で取り残しなんかするわけないだろ!」と強気で熟練したプロ集団の先生方だと聞いたことがあります。
実際は、摘出後の放射線治療に対する考え方が他院とは違うのだろうと思いますが。

 

2世代3世代前の放射線治療機器

5,6年前のアメリカでの乳房摘出後放射線治療を実施した患者さんの再発率、死亡率などのデータ説明をアメリカ人ドクターから聞く機会がありましたが、摘出後の放射線治療群にあまり有意差はなく、漠然と、放射線治療ってあまり意味ないのかな?念の為ぐらいでやっているのかなと思ったことがありました。
(その当時での私の知見による個人的な感想です)別のところで、海外の放射線治療器のメーカーの方から、「日本の医療機器の承認審査が遅すぎて、日本では、2世代3世代前の放射線治療機器が今でも使われている。」という驚くべき話も聞いたことがあったので。

 

信じられない話ですね。

次回は、そんな国内の医療機器の知られざる状況について書いてみたいと思います。